【平和とは作るものでなく守るもの】

無念にもロシア進攻で命を奪われた人々が彼岸にたどりつくのは何時のことだろうか
こんな一時にもウクライナではロシア侵攻に苦しむ人々がいる

長年ロシアの態度が困難をもたらしている
これはヨーロッパの戦後秩序が鉄の原則に基づいていたせいでもある
どの国も現在の国境を守ってきた
百年前、50年前あるいは200年、250年前の領土の主張は認められない
もしもヨーロッパで過去の領土を主張し始めたら 救いのない状況に陥ってしまう
すぐに救いの無い状態に陥ってしまう
すぐに軍事紛争に巻き込まれてしまう
固定された国境を守っていることをロシアは知っているために
その隙をついて好きなことをしてもいいという考えを起こした
そんなことは許されず 故に経済制裁を施した

このロシアの侵攻をみて 外交=経済力+軍事力 だと再認識した人々が増え始めれば
「軍備のための経済」なる考えが経済成長の強要につながり
結果又同じ過ちを繰り返すことになる

世界中が衰退期に入っている昨今 経済が成長し続けるはずはなく
カネを刷りすぎた結果株式や債券にカネが集まりはしたものの
企業側は十分なイノベーションが起こせずして株価との乖離が広がるばかり
カネの行き場を失っている
すでに社会問題となっているインフラ整備(維持)や社会保障に費やすべきものを
「経済成長」なる言葉が頭に沁みついてしまっている

ウクライナ侵攻に参加する傭兵を見れば
危機を回避する最も効率的な方法は貧困の克服であることがわかる
「戦争があらゆる貧困の父であり 平和はあらゆる発展の母となる」(※父母の使い方は実際の性別と関係ない)
なるメルケルさんの言葉を胸にしなければならない
平和とは作るものでなく守るもの
病気や災害同様常に手厚い世話や予防をしながら
あらゆる危機や試練から平和を守らなくてはならない

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