経済津波(Vol.4)

経済津波が知らぬ間に浸食しはじめている。
米国/欧州/日本。何処が引き金となるか?待ったなし!
無論BRICSにも余波は及ぶ。

日本経済の回復は予想以上の速さで進んでいる。とはいうものの、失業率は悪化がつづく。
経済回復の数値に含まれぬモノ。失意、合理化などというものが考慮されていないからだ。
企業の休業、廃業など、光学業界においてはレアアースの影響が大きい。
研磨剤の異常な高騰(5倍)や硝材の高騰などによる休業が今後予想される。
これまた経済津波が中国なる防波堤にあたり、その余波によって日本が揺れ動いているといえる。
「だから大陸へいらっしゃい。」これが中国の誘い文句。
でも中国の内情を知ればそんな誘いにはとても乗れないし、乗ることもできない。
中国は政府の政策一つでどうにでもなるものの、国内需要も外貨頼みに変わりはない。
国営企業はまだしも民間企業への引き締めは今後益々増やさざるを得ない状態だ。
世界には10億匹のブタがいる中でその半数以上が中国だという。
中国人の主なる肉の中心とも言える豚肉の値上がりとなれば、国は今後もブタの増産に動かざるをえない。
となれば世界の穀物価格に影響、経済津波を助長する。
日本の食卓に上る豚肉も値上がるのであろうか?
食料は中国次第。
市場が大きいからと目先の欲で中国に売り込み、それが売れると、やがて自分の口にさえ入らなくなる。
美味しいモノはそっとしておくに限る。

山津波も天災のようで人災。
林業整備を強化すれば被害はここまで拡大しなかったはず。
林業を再生するにはバイオエネルギーしかない。
太陽エネルギーや風力もよかろう。でもそれは改革ではない。
人件費格差がある以上やがて海外勢にシェアを奪われる。
地産地消に注視し、一挙両得を心がけた政策を何故しないのか?
そこには利権や華やかさ、といった強欲が見え隠れしてならない。

目先ばかりでなく、遠方も見よう。
さもなければより目的地から遠ざかってしまう。

戻ろう!モノづくりも、人間関係も・・・視点を変えて。

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