【証券民主化運動】

同じようなことを考える人はいるもの
第2次大戦後 日本の資本主義の再生を語る上で欠かせない政策があった
財閥や政府が戦前に保有した株を国民に持ってもらおうとした官民共同で進めた「証券民主化運動」
きっかけは米国による財閥解体なのだが
戦争中の戦費確保のための貯蓄増強の国策が戦後は救国貯蓄増強方策と名を変えて
インフレーション防止と資金蓄積のためにすすめられた「証券民主化運動」
戦費消費による国力増強のために行われたこの国策は成功した
そして20年後
「株式の大衆化で新たな繁栄」を説いた松下幸之助の発想もここにある
失われた30年間政権をとった自民党は何故に先人の知恵に学ばないのか
そこに今日の政治家ならぬ政治屋と化したバカどもの私欲がある
「国も企業も国民も栄える」などと縦割りで見下ろすのでなく
「国民も企業もよければ結果国も栄える」と目線を下げ見上げる
それが救世済民の基本であり資本主義の基本でもあることを忘れてはならない

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