【MACRO YASHINON 60mm F2.8 (M42マウント)】

富岡光学といへば昔受験した会社
廃校跡を利用して別棟でヤシカとCONTAXのレンズを生産
情報漏えいを恐れ昼食時間も別といった徹底ぶりだった
無事合格はしたものの20年間経たなければ岡谷工場へは移動させないとの話に丁重にご辞退
でも今思へば岡谷工場に光学設計部門はなく当然のことだったのかもしれない
YASHINON 60F2.8
その富岡光学でこんなレンズを作っていたとは・・・
しかもCONTAX Makro-Planar T*60mm F2.8 C MM のYASHIKA版
依頼事項は開放での絞り羽根が残っている
開放しきれていないのではないか・・・とのこと
みれば確かに羽根が残って見える
F値を計測してみれば-0.1EV
業界公差±5%公差内には入っている
しかし依頼主の気持ちを考えれば気持ちの良くないこともわかる
開放でのボケを楽しみたいから何とかしてくれとの要望
ならばと絞り案内環の追加工・・・
YASHINON 60F2.8 beforeYASHINON60F2.8 after
めでたく修理完了

それにしても当時は各メーカーとも面白いレンズを数多く作っていた
売れる売れないは二の次 メーカーにプライドがあった
偶然にも二週間ほど前にCONTAX (コンタックス) Makro-Planar T*100mm F2.8 AEの修理を終えていただけに鏡筒の作り違いにただただ関心
インナーフォーカスの機工はさすがmade in West Germany
それに負けじと挑んだ人々も今や後期高齢者
モノづくりの根幹が消えて逝く気がしてならない
鉛がたくさん入っているからこそぬけのいいオールドレンズ

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