【公僕にこそ利益至上主義】

東芝の不正会計問題で歴代社長や最高財務責任者(CFO)に対し損害賠償を求める訴訟を起こした
この星の大方の利益至上主義の会社であれば投資家に対し利益をよく見せたいのは当然のこと
何も東芝に限ったことではない
ここで面白いのが国と民間の違いである
「消えた年金」(公的年金基積立金の累積額は約800兆円だが、残っているのは22兆円だけ)に対しては誰一人として訴訟を起こした人がいない
それどころか年金を食いつぶした人たちが罰せられることもなく引き続き名前だけを変えて年金運用をしていても
国に対しては物申す人は誰一人としていないのは何故だろう
そんな彼らがまたもや損失を生んだ
「年金財源の一つである年金積立金に巨額の損失が発生した」
そんなニュースが金融関係者の間で話題になっている
その額は「約9兆円」「約8兆円」などまちまち
積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は昨年来
運用益を増やそうと株式での運用比率を高めてきたが裏目に出たのか

1983年の大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件を思い出す
トレーダーの井口氏は変動金利債の取引で5万ドルの損害を出す
損失が発覚して解雇されることを恐れ、損害を取り戻そうとアメリカ国債の簿外取引をし損失を拡大
結果大和銀行の損失は11億ドル(当時の対円ドルレートで約1100億円)にも膨れ上がった
良し悪しは別としても民間のトレーダーはそれだけのリスクを負っているのに対し
「年金積立金管理運用独立行政法人」のトレーダーはどう思っているのだろう
「年金資金は国民の財産」なる意識はあるのだろうか
年金積立金(現役世代の保険料)はほとんどそのまま高齢者が受け取る給付に回される
もしも世界同時株安になったら・・・
などと考えると「株価連動内閣」なる言われもわからなくもないのだが
ならばスポーツ選手みたくトレーダーの運用成績をNHKなどで公表すべき
スポーツ選手は国民に感動を与えるためでもなく
ただ自分のために好きなことをしているのに対し
トレーダーは結果的に全国民のために商いをしているのだから
成績が残せないトレーダーはフィールドから去るのは当然なこと
公僕にこそ利益至上主義

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