ラインナップ
FI-085/111
このレンスは前群のみを交換することにより射影方式を切り替えることが出来ます。
魚眼レンズにおきましては射影方式の問い合わせが多いことより下記に射影方式の説明をすると共に実写にてその違いを確認できるレンズを作りましたので紹介します。
■正射影
半球上の図形をそのまま平面に射影した像となります。
この射影方式の特徴としては周辺光量の低下が生じない(画面中心と周辺での明るさが一様)といった特徴を持っています。
■等距離射影
等距離とは図からもお分かりのように同心円のピッチが等間隔ということになります。
■立体射影
立体射影は中心の像と比べ周辺の像は4倍に拡大されます。
この射影方式は人間の視覚に似ており太陽や月が地平線に近づくに従い大きく見えるといった心理的空間像であるといえます。
また、図からもお分かりのように他の射影方式はsy変に行くに従い像が変形しているのに対しこの射影方式は変形していないことがわかります。
■等立体角射影
像の面積が立体角に比例した射影。すなわち像の面積より立体角が判るために雲量測定やロボットなどの位置情報取得などに応用されます。
仕 様
射影方式 | 立体射影 | 等距離射影 |
焦点距離 | 0.8558mm | 1.1133mm |
F値 | 2.8 | 2.8 |
画角 | 185° | 185° |
イメージサークル | 3.5922mm | 3.579mm |
レンズ全長 | 60.02mm | 60.03mm |
マウント | C-mount | C-mount |
FIシリーズ
通常魚眼レンズと言うと超広角なレンズと取り違えている方が多いのではないでしょうか。
実際には、両者の違いは射影方式にあります。
また、設計面からみた場合、魚眼レンズはイメージサークルが大きいほど設計が楽になります。
これは射影方式の式を見て頂いてもお判り頂けるかと思います。
1991年、フィットは世界で初めて2/3インチCCD力メラ用f=1.91/F=1.8の魚眼レンズを開発し、その後姉妹機とともに提供させて頂いております。
■射影方式
魚眼の射影方式には以下のようなものがあります。一般に魚眼レンズは等距離射影方式を採用しています。
像高をy、焦点距離をf、半画角をθとしたときに以下のように投影を表す式が異なります。
ちなみに通常のレンズに於ける投影方式はy=ftanθとなります。従いまして通常の広角レンズとは異なる訳です。
立体射影(stereographic projecton)
y=2ftan(θ/2)
等距離射影(equidistance projection)
y=fθ
等立体角射影(equisolid angle projection)
y=2fsin(θ/2)
正射影(orthogonal projection)
y=fsinθ
仕 様
(使用波長領域:380〜700nm)
掲載記事
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