【望に吠える】

仕事にひと区切りをつけ
月光下に車を走らせペレット配達。
八ヶ岳の上に出た君はまぶしいばかりの光を放ち、
それにこたえるだけの気力もなく・・・

この国の人々は高度経済成長の中、金とモノが幸せをもたらすと信じてきた。
便利さと豊かさ、効率のよさの上にこそ幸せを抱いてきた。

その行き過ぎが人の心を蝕んだ。
心のデジタル化が進み無情化してしまった。
感性が鈍りマニュアル化が進んだ。
この行く先には何があるのだろう。
そのことに誰も気づかないのは何故だろう。

故にして頻繁に自然が忠告しているのかもしれない。
その忠告から答えを導き出すことはできるのだろうか。

意地や業で物事を片付ける時代は終わった。
人間は自然に帰ることができるのか。
モノなど要らぬ
金など要らぬ
深き白夜の底で共に化石になれればそれでいい。

久々の君の窓辺の灯りに涙して
望に吠える。

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