【見舞い】

叔母が叔父を見舞いに行くもリハビリ中で会話もできず、
数人の介護士の腕の下からじっと叔母を見ている叔父に対して
無声で「だいじょうぶ?」と問うと「うん」とうなずいた。
そんな話を聞いては涙してしまう。
本当はそばにいてほしかったはずなのに・・・
触れてほしかったはずなのに・・・

「逝くのなら病院じゃないほうがいい」
「交通事故がいいかな?」
「人に迷惑をかけないほうがいい」
「死ぬときは必ずや迷惑をかけるさ」
「身内ならいいけれど他人にはかけないほうがいい」
「身内などいないのだから・・・」

動の雨と静の雪。
どちらも時に害をくれるけど、
どちらも心癒してくれる。

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