歳を重ねるに連れて存在価値を自問自答している自分がいる。
一日も早く歳をとることのない日が来ればよいと願う。
無尽に行くと滝澤さんから「下山の思想」を打診される。
「まだ一円になっていないから読んでいない」と言うと貸してくれた。
登山はどこからでも山頂が目的地だが、下山に目的地などない。
道が違えば思わぬ場所に下りてしまう。
そう考えると登山とは山頂が目標地点であり、下山こそが目的なのかも知れない。
一年前同様そこは暗く、星だけが瞬いていた。
何故か不思議と今宵は涙しなかった。
目先におぼれることなく
共に生きて逝って欲しい。