今回の東日本大震災でトヨタ生産方式の盲点が浮き彫りになりました。
これは自動車業界に限ったことではありません。
2社購買、3社購買というリスクマネジメントもせいぜい2~3次下請けまでであり、それ以降の4次、5次の下請け中小零細企業がサプライチェーンの要になっていたことを親メーカーはまったく把握できなかったようです。
これもトヨタ生産方式などというジャスト・イン・タイム(just-in-time)と自働化(automation with a human touch)という2つの手法を基本にした結果、在庫を極限まで抑えた効率経営の弱点が浮き彫りになったわけです。
親会社が中小零細の末端の利益をも吸い取り、代表して納税する。
そこにはコスト第一主義のみ何もありません。
下請企業はこの厳しいコスト要求に耐えてきました。
これら技術やノウハウ、コスト競争力は東北人だからこそできたことです。
部品を海外で調達するにしてもせいぜい2次下請け迄であり、そう簡単に代替えできません。
今回の震災で体力をすり減らし、復旧や再建に目処さえ立たない企業も少なくないようです。
復旧が遅れれば遅れるほど、経済津波となってボディブローの様に効いてきます。
今、恐らく起きもしない計画停電を心配するよりも、中小零細企業の再建を重視しなければ、経済津波はより猛威を振るうことになると思われます。