待っていたジョン・ダウランドのCDが届く
若いころ歳を取るにつれ歌詞がうるさくなるのだと思っていたが
時が止まるとともに歌詞がうるさくなるのだと改めた
生きて逝く上でもはや歌詞のついた音楽は要らず
想いに更けるのに十分なBGMが必要なのだと思う
シェイクスピアと同時期にいながらも
反乱に巻き込まれ 失意の中から生まれた「涙のパヴァーヌ」
雨音ひとつでさえも無限の感情を湧きださせてくれる
時は明日を運んできても
哀しみを持ち去ってはくれない
ならば哀しみに浸るしかない
もう暗闇にも慣れた
夜の闇は深すぎることもなく
鳥や魚たちにも狐を与えてくれる
孤から悶を悟れば
もはや涙見せず呼吸できる
何故に彼は63年間でそこまで悟らなかったのか
悟れなかったのか