球体パノラマ画像作成ソフト:Sphere3

Sphere3 Ver.1
2014年4月20日発売
~ 魚眼文化のさらなる発展に向けて ~

本ソフトウェアの目的は、視野角(画角)が185度を超える円周魚眼レンズと市販の一般的なデジタルカメラを組み合わせて撮影された2枚の静止画(jpeg形式)を接合することにより、撮影地点を中心とする全方向、すなわち一般的には横方向360度、縦方向180度の範囲の全ての景観のイメージを含む1枚のパノラマ画像(jpeg形式)を生成することです。
生成されるパノラマ画像は、縦横比1:2の、Equirectangular(以降、ERと記述)と呼ばれる射影方式(日本語では正距円筒射影ないしは図法と呼ばれます)で表現された画像です。
ERタイプの画像は、本ソフトウェアに同梱されるパノラマ・プレイヤーだけでなく、現在市場に提供されている大半のパノラマ閲覧環境によってサポートされている、業界では最も広く使われているパノラマ画像です。 ER射影は、その性質からSphere射影、球体射影などと呼ばれることがありますが、これが本ソフトウェアの名称の由来でもあります。

本ソフトウェアは、読み込んだ2枚の円周魚眼画像を、プログラム内部に構築された球体3Dモデルに貼り合わせた後、独自の高速アルゴリズムを駆使して、ER画像に変換します。接合処理は、3Dモデル上に配置された魚眼画像の3次元的な位置を調整することにより行われます。
接合の状況は、双方の魚眼画像のER画像をその場で確認できる調整用の画像(接合調整画像)を利用して行われますので、全方向の接合状況を一挙に把握することが可能です。接合結果は、内部に組み込まれたプレイヤーにより、正像(rectilinear)化された画像として、その場で確認することができます。

特 徴

● 操作の簡便さを求めるユーザーだけでなく、精度の高い接合を必要とするユーザーにも対応できる、多様な機能を提供します。

● 2枚の円周魚眼画像を接合してER画像を取得するために必要な、ほとんど全ての理論的要素(接合パラメータ)を設定ならびに変更することが可能な、調整機能を提供します。

● 等距離射影(equidistance)タイプの魚眼レンズだけでなく、立体射影(stereographic)タイプのレンズで撮影された画像をER変換することもできます。

● すべての接合情報をプロジェクト・ファイルとして保存することができますので、同等の条件で撮影された複数の画像ペアに対して、過去に作成した接合情報を再利用して適用することが可能です。

● 接合されたER画像を生成するにあたって、その結果を事前に確認するためのプレイヤーが組み込まれています。
* このプレイヤーを使用して、接合結果の正像(rectilinear)変換された画像や、正射影(orthogonal projection)変換、立体射影(stereographic projection)変換された画像をインタラクティブに閲覧することができます。
* また、このプレイヤー上に表示された画像をそのままファイルとして保存することも可能です。
* さらに、すでに作成されたER画像をこのプレイヤーの表示画面上にドラッグ&ドロップすることで、そのER画像を閲覧することが可能です。
* すなわち、本ソフトウェアは、スタンダロン(standalone)のオフライン静止画パノラマ・プレイヤーとして利用することも可能です。

● 任意の方向に向けて撮影された2枚ないしは1枚の魚眼画像の正像化やER化が可能です。

● 読み込まれた2枚ないしは1枚の魚眼画像の有効部分を切り取って保存することが可能ですので、魚眼画像をそのまま読み込むタイプのプレイヤーを使用してインタラクティブに閲覧することが可能です。本ソフトウェアには、そのためのプレイヤーが複数同梱されています。

● ユーザー・インターフェイスを、任意の解像度の表示装置に合わせて調整することが可能です(アスペクト比を維持したまま、任意に拡大縮小することができます。)

● USBメモリーで提供されるため、インストールすることなくプラグ&プレイすることができます。この方式には、パソコンへの影響、パソコンからの影響を最小限に抑えられる、使い回しが容易であるなど、さまざま利点があります。

仕 様

*Ver.2以降の日程につきましては追って発表します。

■基本機能の強化

● 射影変換処理と接合処理の分離による接合精度の向上(Ver.1)
● 接合機能と閲覧機能の完全独立(Ver.1)
● 接合結果を標準画像フォーマット(jpeg)で出力することによる利用分野の拡大(Ver.1)
● Windows以外のOSへの対応(Ver.4)

■閲覧機能の強化

● 立体射影での閲覧を可能に(Ver.1)
● 全画面モードでの閲覧を可能に(Ver.1)
● MP3音声の追加を可能に(Ver.1)
● ホットスポットの利用を可能に(Ver.2)
● 最新Web技術の活用
● Flash 11(Ver.1)
● HTML5(Ver.2)
● HTML5 + WebGL(Ver.3)

■魚眼文化の多様性拡大

● 4チャネル音声を利用可能に(Ver.3)
● HMDでの閲覧を可能に(Ver.3)
● 擬似3D機能の追加(Ver.4)
● 静止画動画双方に対応した統合オーサリング・閲覧環境の実現(Ver.5)

Sphere3 は、有限会社フィットの登録商標です。


【推奨ご使用環境】
Microsoft® Windows® 7以降の日本語版32ビット、ないしは64ビット・オペレーティング・システムで稼働するコンピュータで、以下の機能が装備されているもの
● Intel® Core™ i3相当以上のCPU
● 4.00GB以上の実装メモリー
● 解像度1024×768ピクセル以上の表示装置
● ホイール付きのマウス
● USB2.0以上のUSBポート
● Adobe® AIR® ランタイム

【機能概要】
● 二枚の円周魚眼画像の接合と360度パノラマ画像の出力
● 360度パノラマ画像の射影変換と結果の出力
● 円周魚眼画像の射影変換と結果の出力
● サウンド付360度パノラマ画像のWeb配信

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