プリズムサイドビューアー:PSVシリーズ

PSV(プリズムサイドビューアー)は、CSV(コーンサイドビューアー)のプリズム版として円筒形部品の側面の形状、異物、寸法計測 等の画像処理をサポートします。

上 面

下 面

側 面

ワークサンプル取込画像

設計図

仕 様

型 番 PSV-18-07
プリズム分割数Value 6分割
ワークサイズ φ18mm h=7mm
作 動 距 離 10mm
有効光線径 φ31.7mm
L E D 白色LED(DC12V)

PSV(プリズムサイドビュアー)によるワークサンプルの取込実験事例の紹介

ユーザー様よりお預かりいたしましたワークサンプルを、弊社所有のプリズムサイドビュアー(PSV)にて撮込み実験をしました事例の一部を下記にご紹介いたします。

<<プリズムサイドビュアーによるサンプル側面画像撮込み試験>>

撮込みサンプル (例:セラミック棒等 φ1.25、φ2.5  長さ10mm)   

◆使用機材

PSV   1台
・白色リングLED照明またはPSV内蔵LED照明   1set
・撮影用レンズ(テレセントリックレンズ、CCMLレンズ  Cマウント)等   

  (必要に応じマクロ撮影用スペーサ使用)

 1台
・C-MOSカメラ(300(500)万画素、1/2″)等            1台
・仮設スタンド&ワークステージ(XYZ軸) 1式

◆実験方法

①仮設スタンドにPSVとリングLED照明ユニットレンズ&カメラを配置し、ステージ上にサンプルを載せ、照明を行うとともにカメラをPCに接続し撮影を開始します。

②ワークサンプルの上面よりPSVを通してワークの側面画像をレンズ&カメラにて観察・撮込みできるように、カメラの設置距離、ピントの調整、及びワークの軸位置の調整を行います。

③レンズの絞りおよびカメラのシャッタースピードの調整を行い、ワーク画像の明るさを調整します。

●PSVによる側面画像取込み試験 (セラミック棒)

 以下に各種サンプルをPSVにて取込みした画像を示します。

①サンプル:セラミック棒φ5 (レンズ絞りF/8、シャッタースピード120μs)
②サンプル:セラミック棒φ5φ1.25 (レンズ絞りF/8、シャッタースピード120μs)

PSVによる取り込み試験(ニードル先端)

①サンプルa  刃先形状検査 (FIT照明器)
 ②サンプルa  刃先形状検査 (市販照明器)

●PSVによる側面画像取込み実験(円形錠剤)

①サンプル:文字確認
②サンプル:キズ検査
③サンプル:文字確認
④サンプル:文字確認

◆まとめ

・セラミック棒ではφ2.5、φ1.25とも側面、肩面のマークが確認できています。

 CSVの画像と異なり、歪が無いので認識しやすい画像となっています。

・ニードル先端の検査では、針先のカットの向き等が明るく浮き上がりながら確認出来ていることが分かります。

 また、照明によりコントラストの付き方が変わることも分かります。

・錠剤の検査では、天面、側面の文字確認、傷の観察が出来ていることが分かります。

・これらの小径ワークに対し、既存のPSVにて試験を行ったため、個々の画像の倍率が低くワークの不具合の認識にはまだ不十分の状態です。

 しかし、専用のPSVとレンズを準備することにより、より拡大された画像が得られます。

 その場合には傷・異物付着物・文字等の確認できると思われます